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1665 Episode One Thousand Six Hundred Sixty-Two Identity of Singularities

    「……なるほどな……それは確かにタイミング的に気にはなるな……」


    アスタロトが厳しい表情で言った。


    だがイリスはこの話を真剣には捉えなかった。


    「ふん、あの者がそう簡単に死ぬか。特異点だぞ?」


    「イリスよ。一つ聞きたいのだが、そもそも特異点とは何なのだ?それに、何故ガイウスがその特異点なのだ?」


    アスタロトの問いに、イリスが眉根を寄せた。


    「……それは、わたくしもよくは知らないんだが……」


    するとこの回答にアスタロトが大いに驚いた。


    「そうなのか!?天界の神であるイリス、貴方ですら、特異点の正体を知らないというのか?」


    するとすかさずイリスが勢い込んで反論した。


    「まったく知らないわけではない!多少は知っているさ!」


    「ではそれを教えてくれないか?」


    冷静に言い寄るアスタロトに、イリスが多少尻込みしたように答えた。


    「……いいだろう。奴は、ガイウスは、世界の中心ということになっているはずだ」


    「それは知っている。だがその世界の中心というのは具体的にはどういうことなのだ?」


    するとイリスが困り顔となった。


    「……それは……様々な事象がガイウスを中心として起こり、色々な者たちが自然と引き寄せられるといったところかな?」


    イリスは最後不安げに疑問型で終えた。


    すると案の定アスタロトが突っ込んだ。


    「なぜそのような事象が起こるのだ?何故色々な者たちが集まるのだ?それを教えてくれないか?」


    イリスはかなり不機嫌そうに口を尖らせた。


    「……それは……よくわからん……」


    「それでは肝心なところは何もわからないではないか」


    責める口調のアスタロトに対し、イリスが不満を爆発させた。


    「うるさい!知らないものはしょうがあるまい!」


    「それはそうだが……では何故ガイウスは特異点になっているのだ?それについては知っているか?」


    アスタロトが質問を変えた。


    だがイリスは相変わらず不機嫌そのものであった。


    「……知らぬ……」


    イリスのゼロ回答ではあったが、アスタロトはもうそれ以上責めることはしなかった。


    「そうか。ではどう思う?」


    アスタロトの突然の問いかけに、イリスは初めよく理解できなかった。


    そのためオウム返しで問いかけたのだった。


    「どう思うとは?」


    するとアスタロトが改めてわかりやすく質問をしたのだった。


    「誰がガイウスを特異点にしたのだと思うかね?」
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