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1661 Episode One Thousand Six Hundred Fifty Eight: The Worry of Gaius

    「それは構わないが、ガイウスはそんなに遅いのかい?」


    アスタロトの問いに、イリスが苛立ち紛れに答えた。


    「遅い!もうかれこれ二時間は経っているのだ」


    するとアスタロトの目がスーッと細くなった。


    「……そうか。それは確かに遅いな……よし、行こう。少し心配になってきた」


    するとイリスが鼻で笑った。


    「心配?ガイウスをか?」


    「もちろんだよ。君だってそうなんじゃないのかい?」


    「はん!わたくしは別に心配などはしていない。ただいつまでこのわたくしを待たせるつもりなのだと怒っているだけだ」


    「本当かい?そうは見えないと思うのだが?」


    「何を言っている。彼奴を心配する必要などあるまい。ああ見えて彼奴はそれ相応に強い。お前はともかく、あのデルキアよりは少なくとも遙かに上だ。そのレギノスとやらはデルキアと同格なのであろう?ならばたとえ戦闘になったといえ、心配など微塵もない」


    イリスははっきりと断言した。


    「確かに。レギノスとデルキアは同格だし、正確に比べた場合、どちらかと言えばデルキアの方が上だろうね」


    「ならば何も心配することはない。あの者のことだ。おそらくは迷子にでもなっているのだろう」


    イリスが腹立たしげに言った。


    アスタロトは苦笑交じりに同調した。


    「確かにその線もあるね。彼は色々とおっちょこちょいなところがあるからね」


    「その通りだ。しかも奴はおっちょこちょいの上に調子乗りなのだ」


    「そうそう。確かにそうだね。なら、やっぱり迷子になっているのかな?それに何処かで道草でも食っているのかもしれないね」


    「まったく……このわたくしを散々に待たせおって……一度痛い目に合わせた方がいいのかもしれんな」


    「それは勘弁してあげてくれないか?君のお仕置きは強烈そうだからね」


    「だから効くのではないか。奴の頬を軽く撫でただけで、あの調子乗りが治るとも思えん」


    「確かに、それはそうだが、あまりキツいのは勘弁してあげて欲しいな。彼とは……親友なんだよ」


    「ふん、どうやらそうらしいな?」


    「ああ。彼の過去世において、何度も……ね」


    「ふむ、その辺りについて色々と聞きたいことがある」


    「いいよ。答えられることは答えるよ」


    「答えられることはだと?では答えられないことがあるということか?」


    するとアスタロトが困ったように微笑んだ。


    「そういうわけじゃないさ。ただ……彼との関係に置いて、わたし自身もわからないことが多々あるのでね……」
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