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1577 Lesson one thousand five hundred seventy-four Facts

    「ふん!わしは別に太っていることを気にしてなどいない!ならばそれは問題とは言わんのだ!」


    エルが力強く言い放った。


    だがガイウスはすぐさま被せるように言った。


    「語気を荒らげているということは、気にしていると言うことだ!」


    「語気を強めているのはお前の方じゃ!お前はどうしてもわしをデブ扱いしたいようだな?」


    「当然だ。デブをデブと言って何が悪い」


    するとエルが上唇をめくって牙をむいた。


    「悪いに決まっているじゃろうが!わしは違うが、デブにデブと言うなど極悪に呼ぶべき行為じゃぞ!」


    「何で極悪なんだよ。事実を言うのが何でいけないんだ」


    「事実だったら何でも言ってよいということにはならんだろうが!お前は何度も転生しておるくせに、そんなことも知らんのか、この馬鹿者!」


    正論を言われ、ガイウスがふて腐れた顔になった。


    「ふん!もういいよ」


    「何がいいんじゃ。まずお前が謝らんかい」


    「何でだよ。さっき謝ったろ」


    「さっきのは、別の事に対してじゃろうが。それとは別に謝らんかい」


    「……断る」


    「謝れ、馬鹿者」


    「いやだね。何で謝らないといけないんだよ」


    「なんじゃと?お前、わしのことをデブって言ったじゃろうが!」


    「何を蒸し返してるんだよ、デブだろうが!」


    「だからデブにデブと言うなと……」


    途中でエルが、しまったという顔つきとなった。


    逆にガイウスはにたーっと笑い、勝ち誇った顔となった。


    「ほうほう。デブにデブと言うなと。そうですか~。ということは、エルさんはご自分のことを、デブだと認識していらっしゃるということでいいですね?」


    ガイウスは嫌みたっぷりに言い放った。


    するとエルが、悔しそうに唸り声を上げた。


    「ぐぬぬぬぬぬ……」


    完全に勝ち誇ったガイウスは、さらに言葉をつなげた。


    「いやあ、そうですか~。やっぱりそうだったんですね~。ほうほう、ご自分のことをデブだと。いやあ~そうでしたか~」


    さらに追撃を掛けるガイウスに、ついにエルの怒りが爆発した。


    エルは大きく口を開けて鋭く煌めく牙を剥き、すかさずガイウスの足首へとかじりついた。


    「ぐあっ!……ぐっ!ごごごご……」


    必死の形相で痛みに耐えるガイウスに、ようやく牙を収めたエルが言い放ったのだった。


    「どうじゃ。お前のように口で言ってわからん奴には実力行使じゃ!」
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