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1507 Episode One Thousand Five Hundred and Five: The Color of Space

    「……これは、通っていいものなのか?」


    巨大な門を人二人分ほど開けるも、カルラが不安気にアウグロスへと問いかけた。


    するとアウグロスが無言でうなずいた。


    だがカルラはそれでも心配げな表情を見せた。


    しかしアウグロスはそれ以上しゃべりも動きもしなかったため、カルラは仕方なくゆっくりと歩を進めて門の中へと入っていった。


    「何も無いな。これまでと同じ光景だ」


    カルラは門の中の風景をぐるっと見回し、呟くように言った。


    アウグロスは感慨深そうに景色を眺めると、カルラ同様に呟くように言った。


    「……そうだな。だが少し色が異なるだろう?」


    アウグロスの言葉に、カルラが意表を突かれた表情となった。


    「色?……何処の色だ?」


    「空間の色だ」


    「空間?ああ、そうか。これは空ではないのか。あくまで空間なのだな?」


    「そうだ。門の外の色と中の色を見比べてみるといい」


    カルラは門の内と外を、何度も首を巡らして比べてみた。


    「……ふうむ、確かに違うようだな。といっても微妙だがな」


    するとアウグロスが苦笑を浮かべた。


    「ああ、確かに微妙な違いだな。だが確実に色が違う」


    「まあな。だがそれがどうしたというのだ?」


    するとアウグロスが肩をすぼめた。


    「さあな。だが門を境に空間の色が変るというのは、不思議だろう?」


    「……まあそうだが……理由はわからないんだな?」


    「わからぬな」


    「つまり、この空間のことは何一つ判らないということだな?」


    カルラが意地悪く言った。


    だがアウグロスはそんなことなどまったく気にせず、それどころか笑みを浮かべて言ったのだった。


    「いや、そんなことはない」


    「ほう、では何を知っているというのだ?」


    アウグロスはさらにニヤリと笑った。


    「この空間が天界に繋がる道だという事実だ」


    「……なるほどな。では、先へ進むか?」


    アウグロスはさらにさらに笑みを深くして言った。


    「そうだな。いつまでもここにいても何も起こらないのでな」


    アウグロスはそう言うと、さっさと歩みを進めた。


    カルラは一度門を下から見上げた。


    「……やはり不思議だな。何のためにこんな壁と門があるのか……それに空間の色か……」


    カルラは眉根を寄せてしばし考え込むも、答えが出るわけもなく、アウグロスの後を追うのであった。
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