ガイウスは新たに一枚肉を切り分けると、すぐさまカルラの目の前の皿に取り分けた。
カルラはその肉をさらに細かく自前のナイフで切り分けると、すぐに口元へと運んだのだった。
「……うむ。これは美味だな」
カルラが満足そうにもらした。
ガイウスはそれを聞いてすぐさま手元の肉をかなり大きめに切り分けて、口一杯に含んだ。
「うん。美味い。いい味がついているね。それになんといっても柔らかい。舌でホロホロとほどけるようだ」
「うむ。どうやらユリアの腕は相当だな」
「そうだね。これはどうかな?」
ガイウスは左手に置いてあった魚料理に手を伸ばした。
「……うん。これも美味いよ」
ガイウスは魚料理の皿ごとカルラに手渡した。
カルラは素直に受け取ると、自分の取り皿に料理を取った。
「……ほう、確かにこれも美味だな」
「そうでしょ?ほら、これも美味しいよ」
ガイウスは次々に料理を口にするや、すかさずカルラに手渡した。
カルラもそれらを次々に受け取って食した。
「うむ、美味なり。結局全て当たりだったな」
「だね」
ガイウスがまたも大きめの肉を頬張りながら満足げに言った。
そこへユリアが温かなスープを運んできた。
「はい。これもどうぞ」
ユリアはスープをお玉で掬ってお椀に注ぐや、ガイウスに手渡した。
「ありがとう」
ガイウスは受け取るや、すぐにお椀を口元に運んだ。
「……うん。美味しい。いい出汁が出てるね」
ガイウスの感想に、ユリアがカルラにお椀を手渡しながら答えた。
「本当?それはよかったわ。お口に合って」
「合う合う。口に合いまくりだよ。このスープだけじゃなくて全部美味しいよ。カルラも全部当たりだってさ」
「本当ですか?」
ユリアの問いに、カルラが笑顔でうなずいた。
「ああ。本当に美味だ。よほど普段から料理をしていないとこれだけの料理は作れまい」
ユリアは照れくさそうに笑みを浮かべた。
「はい、毎日作ってます。朝昼晩と」
「であろうな」
するとガイウスが自分が褒められたかの如く嬉しそうに言った。
「凄いよね、そうそうこれだけの料理は食べられないよ。今日はラッキーだったね」
「そうだな。思いがけず素晴らしく美味しい料理を食べられた。感謝する」
カルラの絶賛に、ユリアは心底嬉しそうにはにかんだのだった。