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1485 Episode one thousand four hundred and eighty-three, Iris.

    「いいでしょう。それで、あの男が特異点だというのは本当なの?」


    イリスの問いにカルラがすかさず答えた。


    「間違いない。故にこうして我らが貴方と出会ったのも、それが理由ではないかと思っている」


    「……確か色々なものを引き寄せるんじゃなかったかしら?」


    「その通り」


    するとイリスが、静かにゆっくりと身体を起こし始めた。


    カルラが手を貸そうとするも、イリスはそれを片手で払うようにして断った。


    イリスは上半身を起こし、再び話しかけた。


    「それで、お前たちの関係は?」


    「師匠と弟子だ」


    「師匠?どちらが?」


    「無論わたしだ」


    するとイリスの目がスーッと細くなった。


    「……なるほどね。お前、どうやら見た目よりもかなり年を食っているわね?」


    「まあな。実は異空間にて時間が遡り、年齢が若返ったのだ」


    「へえ……それはまたずいぶん特殊な事例ね?」


    「まあそうだろうな。中々に面白い体験ではあった」


    「それで、あの男は一体いつまで床に座っているつもりなのかしら?」


    イリスがチラとガイウスを見て言った。


    ガイウスは慌てて起き上がり、へらへらと愛想笑いをした。


    カルラは右手を額に当てて呆れた表情となった。


    「馬鹿者。へらへら笑うな。ところでイリス、何故棺の中に眠っていたのか教えてはもらえまいか?」


    カルラが思い切ってストレートに問いかけた。


    するとイリスの目が再びスーッと細くなった。


    「お前には関係ない」


    イリスは完全に謝絶した。


    カルラは機嫌を損ねないように話しを変えた。


    「そうだな。ところで特異点には興味があるのだろう?というか特異点がいるから起きたのではないか?」


    イリスは軽く首を傾げた。


    「さあ。わたくしが何故目覚めたのかは、わたくしにはわからぬこと」


    「そうか。わたしはてっきりガイウスに反応して起きたのかと思ったが」


    「かもしれないわね」


    イリスの言葉はカルラには意外であった。


    「ほう、ではその可能性はあると考えていい訳か」


    「そうね。わたくしには自分が目覚めた理由がわからないもの」


    「そうか。ところでガイウスと話したいことはあるか?」


    カルラが突然ガイウスに振った。


    ガイウスは突然のことに若干慌てた。


    「えっ、あ、どうも……」


    ガイウスの間抜けな挨拶に、イリスが苦笑を漏らした。


    「本当にこいつが特異点なのかしら?」


    イリスは呆れたように言うのであった。
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