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1340 Chapter one thousand three hundred and thirty-eight, confirmation.

    カルラの顔付きは、途端に凶悪なものとなった。


    「……はじめから……か……」


    ガイウスの顔も、カルラ同様凶悪な面相へと変わり、二人は思わず立ち止まって見つめ合った。


    と、ガイウスが重い口を開いた。


    「ああ、そもそもからして、そうなんじゃないかと思ってさ……」


    カルラもまた重い口を開いた。


    「……かもしれんな……」


    「だろ?奴なら有り得そうでさ……」


    「そうだな。さもありなんといったところか……」


    そこでふとカルラが顔を横に背けた。


    そして何やら考え込むと、再びガイウスと向き直った。


    「お前はどこからだと思う?」


    すると今度はガイウスが顔を背けて考え出した。


    そしてしばらくの時を経て、ようやくとカルラに向き直った。


    「……俺が最初に地獄へ向かった時……かな?……」


    カルラがすかさず問い質した。


    「何故そう思う?」


    ガイウスはすぐに答えた。


    「夢を見たからだよ。ルキフェルの夢をね」


    カルラは眉間に深い皺を刻み込んだ。


    「夢か……それは一体どんな夢だったのだ?」


    ガイウスは自らの記憶を探りながら答えた。


    「……いや、あれは夢とは違ったかも……ちょっと待って……そうか、あれはたしか……そうだ!染みだ!天井に染みがあったんだよ。それがさ、次第に人の顔のように見えてきて……ルキフェルの顔が浮かんだんだよ。ところが記憶に鍵が掛かっていた時でさ……どうしてもルキフェルのことを思い出せなかったんだよ。そうこうするうちに……あれ?どうなったんだっけ?」


    ガイウスはそこで再び考え込んだものの、カルラにとってはそこまでで充分であった。


    「それがルキフェルに関する現世での最初の記憶か?」


    ガイウスは即座にうなずいた。


    するとカルラがうなずき返した。


    「そうか。だが、だからといって、それからであるかは判らないのじゃないか?」


    ガイウスはうなずいた。


    「まあね。ただもしかしたらそれがスイッチだったんじゃないかと思ってさ」


    「スイッチ?」


    「ああ、俺がルキフェルを思い出そうとすることで、何らかの信号がルキフェルに送られたとかさ」


    「ふむ……なるほどな。そこからお前はルキフェルに監視されていたんじゃないかと思うんだな?」


    「う~ん、そうだね……多分だけどさ……」


    「では確証があるというわけではないんだな?」


    ガイウスはゆっくりとうなずいた。


    「そうだね。自信があるっていうんじゃないね。だってそうだろ?判るわけないよ」


    するとカルラが苦笑交じりにうなずいた。


    「そうだな。確かにこれは判るわけがない。なにせこれは……神のすることなのだからな……」


    カルラはそう言うと、深い溜息を吐いたのだった。
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