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1223 Episode One Thousand Two Hundred Twenty-one: Xia

    「……では、人間は死後何処へ行くというんだ?」


    カルラが思わず尋ねた。


    だがクリードは大きく肩をすくめたのだった。


    「さあな。少なくとも俺は知らない」


    するとカルラがあることに気づき、驚愕した。


    「……そういえばお前は……いや、お前たちは……ガイウスの中に眠っていた……」


    するとクリードがハッとした表情となった。


    「……ああ、なるほど。そういえばそうだな……だが……」


    「だが、なんだ?」


    カルラがすかさず尋ねた。


    するとクリードが自らの記憶を思い起こすようにして言った。


    「……俺は最後に死んだんだったかな?」


    クリードが小首を傾げながら言った。


    カルラは目を細め、さらにクリードに対して詰問した。


    「どういう意味だ?おい、クリード。どういう意味で言っている?」


    クリードは少し困ったような表情を浮かべ、ゆっくりとした口調で答えた。


    「うん?いや……俺が実際に死んだのかどうかさ。単に眠っただけなのか、それとも死んだのか。それによって死後人間が何処へ行くのかについて多少考えられることがあるだろう?」


    するとカルラが重々しくうなずいた。


    「……なるほどな。死んだのに何処へも行かずにそのままガイウスの身体の中で眠りについたのか、それとも死なずに眠りについたのかではだいぶ違うな……」


    「そうだ。だが……やっぱり記憶がな……」


    「思いだせんか……」


    「ああ、残念だが、霞がかかっているような感じだ……」


    するとカルラが反応した。


    「霞だと?記憶に霞がかかっているような感じなのか?」


    クリードは思い起こしながら何度も小刻みにうなずいた。


    「……ああ。そんな感じだ。思い出そうとすると、その霞が濃くなっていくような……そんな感じがするんだ……」


    するとカルラが凶悪な面相となった。


    「それは確か、ガイウスも言っていた。或る種の記憶を思い起こそうとすると、途端に霞がかかったような感じがするとな……」


    「へえ……そうなのか……或る種の記憶か……その或る種っていうのはどんな種類の話しなんだ?」


    するとカルラが溜息を吐いた。


    「……わからん。だが何らかの共通項はあるようだ……もっとも、詳しくガイウスに聞いたわけではないのでな。ハッキリとしたことはわからんのだ」


    「ふうん……まあ或る種っていうくらいだから共通項はあるんだろうが、一体どんな共通項だろうな?」


    「さあな。後でガイウス本人に聞いてみるさ」


    するとクリードが突如として笑い出したのだった。


    「ああ、それがいい。直接本人に聞くのが一番わかるだろうからな」
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