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576 Episode 574: Comets Stunning

    「……あ、あのう……僕、命を狙われてるんですか?……」


    コメットが恐る恐るといった感じで尋ねた。


    するとアジオが少々困ったような申し訳なさそうな顔で返答をした。


    「……うん……まあ、そのう実は……そうなんだよコメット……」


    するとコメットは身体を硬直させ、目を大きく見開いて驚愕した。


    「……そ、そんな……な、なんで僕が……」


    驚愕するコメットにアジオがどう説明したものかと思案していると、トランが慌てて慰めの言葉をかけた。


    「コメット!心配ないぞ!我々がついているではないか!」


    するとバルトもそれに同調した。


    「そうですぞコメット様!このバルト、身命を賭してコメット様をお守りいたす覚悟ですぞ!」


    二人の圧は凄まじく、コメットは困ったような顔つきとなった。


    「……いや、それはありがたいことなんですけど……そういうことではなくてですね……なんで僕が……狙われないといけないんでしょうか……」


    コメットはか細い声で恐る恐る皆に尋ねた。


    するとそれまでどう説明してよいものか考えあぐねていたアジオが、ようやく思案がまとまったのか声を発したのだった。


    「……コメット、それは君がフラン元大司教の子供だからだよ……」


    アジオはそれだけ言うと、思わず肩をすくめた。


    するとコメットが愕然とした表情で俯き、ブツブツと小声でつぶやき始めた。


    「……そ、そんな……なんで僕が狙われなくちゃいけないんだ……誰が……誰が僕を……」


    コメットのつぶやきを聞き、シェスターが久しぶりに口を開いた。


    「……誰が……か……」


    シェスターはそれだけ言うと、アジオを鋭い視線でもって捉えた。


    そしてアジオに対し、静かながらも厳かな声音でもって問い質したのであった。


    「……アジオ、それは教皇一派なのか?」


    するとアジオが肩をすくめてうなずいた。


    「ええ、そうです。どうも教皇はコメットがお気に召さないようでして……」


    するとコメットが身体をビクッと硬直させた。


    「……そんな……僕が何をしたって……そりゃ、ゴルコス将軍のことを守れなかったけど……」


    コメットがそうつぶやくと、アジオが大きくかぶりを振った。


    「違う違う違う。コメットそうじゃないんだ。教皇は別段ゴルコス将軍のことなんてどうでもいいんだよ」


    アジオの言葉にコメットが首をかしげた。


    「……えっ?……どういうこと?……将軍のことなんてどうでもいいって……じゃあなんで……」


    コメットは大いに驚き、大きく見開いた目でもってアジオの顔を凝視した。


    するとアジオは仕方ないといった表情となって、コメットに対して説明するのであった。


    「……コメット、君が狙われているのは恨みからじゃないんだ……そうじゃなくて……教皇の目的は……」


    アジオはそこで一旦言葉を区切り、軽く溜息を吐いてから言葉を再度継ないだのだった。


    「……金……なんだよ……」
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